こんにちは。
今回のテーマは「おむつなし育児」です。
おむつなし育児とは何ぞや?と初耳の方もいらっしゃると思いますので簡単に説明すると、
- 赤ちゃんにおむつをはかせっぱなしにするのではなく、おまるで排泄物を取ろう
- おまるを実践することで親子のふれあいを増やそう
というものです。
ハードルが高そうだな、面倒だなと感じるかもしれませんが、やってみると案外楽しかったです。
それではさっそく経験談のはじまりはじまり〜。
おむつなし育児との出会い
2012年、初夏。
第1子妊娠中で臨月だった私は、出産を心待ちにしながら、出産体験を綴ったブログを渡り歩く日々を送っていました。
その中で、新生児からおまるでおしっことうんちを取るという記事を偶然見つけたのです。
当然「うっそだぁ。できるわけない。」と思ったのですが「詳しく知りたい病」が始まってしまいました。
すぐさまリンクで貼り付けられていた
クリスティン・グロスロー著 おむつなし育児
を購入したのです。
本の内容はAmazonなどに詳しいレビューがあるので省略しますが、実践できそうだなと思ったので、準備に取りかかりました。
おまるはどんなものにすればいいか
新生児はふにゃふにゃで座れませんから、一般的なまたがるタイプのおまるは使えません。
そこでおしりの下に差し込めるカップ型を購入しました。
2012年に購入したときは4000円くらいだったと記憶しています。
ホーローでできていて、とても丈夫です。
- チャンバーポット
- ホーローおまる
などと検索すれば出てきます。
直径20cmと22cmが選択できましたが、20cmをおすすめします。
20cmでも5歳くらいまで使えます。(実証済み)
22cmは新生児だとおしりが落っこちてしまいます。
冬のおまるひんやり防止策として、ふわふわのリングがあります。
夏でも肌に直接ホーローが触れるのに抵抗があれば、もちろん使ってもOKです。
おまる実践前に、まずはよく観察を
赤ちゃんはとにかく頻繁に排泄します。
10分以内に3回排泄…なんてことも。
回数が多いということは、取れるチャンスも多いということ。
まずは赤ちゃんがどんなタイミングで排泄するのか、どんな表情、動きをするのか2日くらい観察してみましょう。
- ミルクを飲みながら力む
- 動きが一瞬止まる
- びにょーんと伸びる
- 鼻の穴がふくらむ
- 寝起きに
- 泣いた前後に
わかりやすいサインがあるときに、おまるを差し込んでみます。
ちなみに我が子はミルクを飲みながら排泄することが多かったので、ミルク時間=おまる時間でした。
気楽に、気長にやろう
おまる、やるぞ!と気合いが入っているママさんもいるかと思いますが、ちょっと一呼吸。
何が何でも取るんだ!おむつ代が浮く!とストイックになりすぎると、あとでどんどん苦痛になります。
ゆるーく、ゆるーく、取れたらラッキーくらいの気持ちでやりましょう。
おまるはすぐに手に取れるところ、例えばベビーベッドのそばなどに置いておくといいでしょう。
実践!
おまるはこんな風に使用します。
どちらも新生児で、生後3週間くらいです。
あぐらをかいた上におまるを置いて、その上に赤ちゃんを乗せます。
ちろちろちろ…とおしっこの音がしたら「しー、しー」などと声をかけます。
ふんばっていたら「うーん、うーん」などです。
うまくおまるに取れたら「おまるできたね!おしり汚れなくて気持ちいいね!」と笑顔で声をかけます。
これをひたすら、おむつが完全に取れるまで繰り返していくのです。
汚れたおまるの処理
排泄物が入ったおまるの中に少し水を入れて、クルクルと振って、トイレに流して終わりです。
簡単でしょ?
1日の終わりにトイレお掃除シートなどでさっと拭き取れば、かるく除菌もできるでしょう。
きっちり除菌したいときは、酸素系漂白剤を使いましょう!
塩素系漂白剤は絶対にだめです。
おまるの光沢が取れてしまいます。
おまる卒業のサイン
息子が8ヶ月になったころのお話です。
私に向かって「んっ!んっ!」とうなり声を出してくることがありました。
鼻の穴もふくらんでいます。
私に「うーんが出るのだ」と、伝えてきたのです。
おむつを下ろし、おまるに座らせたところ、見事成功したのです。
それからはあっという間でした。
おしっこも「んっ!」で伝えるようになり、おまるではなくトイレでできるようになりました。
うんちのお漏らしは、このときからずっと1度もありません。
おしっこはときどき失敗しつつも、1歳の誕生日を迎えるころには、日中はほぼ完璧になりました。
パンツのサイズがない!!
おねしょも2週間に1度くらいに少しだけ、という状況だったのでおむつを取ってしまおうと思ったのですが、ここで問題が発生しました。
見出しのとおり、パンツがないのです。
当時息子のサイズは70。
70のトレパンなら、探せばあるという状況です。
ですが、季節は真夏。
日中のトレパンは暑いだろう…ということで、仕方なくおむつを1日1枚はかせ、全く濡れない状態で捨てることを1歳8ヶ月まで続けました。
サイズが80になった時点で、おむつは完全に卒業しました。
外出先でトイレに困る
おむつ外れが早すぎた弊害は、外出先でも起こりました。
補助便座が設置されている施設がとにかくない。
現在より子どもトイレの数も少なかったので、普通の洋式トイレで立ってさせようにも届かない。
そこで前後逆に座らせ、おしりが落ちないように支えて用を足していました。
さて娘はどうなったかというと…
第2子となると私も慣れたもので、娘が伝える前に「あ、出るわ」と分かってしまうのです。
これが失敗の原因だったように思います。
娘は私に伝えなくとも「お母さんが連れて行ってくれる」と思ってしまったようです。
私が気づいたときはトイレできちんとできますが、目を離しているときはおむつの中にどんどん出してしまいます。
もちろん伝達もなしです。
結局2歳4ヶ月ころ、部屋をびしょびしょにする覚悟でいきなり普通のパンツをはかせ、失敗を注意しつつ2週間でおむつを外しました。
失敗と書きましたが、一般的に言えば十分早いので優秀だと思います。
余談ですが、娘が失敗した場所の掃除に、ペットシーツが大活躍でした。
役目を終えたおまる、その後
もちろん今もトイレの片隅に置いています。
朝の支度中、子どもたちのトイレタイミングがかぶったときに使っています。
もうすぐ4歳の娘はまだまだ余裕で座れますし、息子も6歳まではギリギリで座れました。
男児だとおしっこだけなら一生使えます。
ぞうきんのつけ置き洗い桶代わりに使ったり、長時間ドライブの時に車の後部座席に置いたりもします。
割れたりしないうちは大切に使い続けられます。
終わりに
いかがでしたか?
おむつなし育児を不安に思っている人、半信半疑の人、最初はほとんどの方がそうだと思います。
でも大丈夫です。
この記事で、お母さん方の「やってみよう!」という気持ちが後押しできたらうれしいです。
長文におつきあいいただき、ありがとうございました。